December 12, 2004

コーヒーをおいしくさせる音楽

風邪流行ってますね。ぼくも、とうとうひいてしまったようです。今年の風邪は鼻と喉にきますね。カウンターで珈琲をいれていると、つらいんですよ〜。花粉症の時期もそうでしたが、ツツーと鼻水が出てきちゃうんですよね。大丈夫ですよ、鼻水はドリップしていませんから。みなさんも風邪には、くれぐれもお気をつけください。
さて、今日はブラジル音楽の話を書いてみようかと思います。ブラジル音楽に興味のない方も、今日紹介するCDはぜひ買って聴いてください。ディモンシュの店頭でも配布しているMPBというフリーペーパーをご存知でしょうか?恵比寿にある中南米音楽という、ブラジルやアルゼンチンのCDを輸入している会社が、毎月発行しているフリーペーパーです。このブログでも度々登場しているケペル木村さんは、中南米音楽の方です。このMPBにも、ぼくも寄稿させていただております。今号では表紙で取り上げられているトニーニョ・オルタの新作を紹介させていただきました。文中にも、今年聴いたブラジル音楽の中で一番良かったことを書きました。アーティストや作品いついての解説は、ケペルさんがライナーで詳しく書いているので参照していただくとして、何故ぼくがこのCDが好きなのかということを書いてみたいと思います。信じる信じないは別として、このトニーニョの作品はコーヒーをおいしくする音楽なんですよ。これはマスターが言ってるんだから間違いありません。ぼくは普段、お店でお客さんから注文が入ってからミルで豆をひいて、河野式のドリッパーセットでコーヒーを抽出しているのですが、その時の気持ちというのも、なるべく平常心で「おいしくなれっ」て念じながら、ポットからお湯を注いでいます。コーヒーをおいしく飲むには、豆が8割、いれ方2割といわれていますけど、その2割に全力をかけるのがお店の役割です。なるべくやさしい気持ちで丁寧に接してあげると、コーヒーも頑張ってくれてその想いに答えてくれます。トニーニョに話を戻します。この作品を聴いていると、ぼくがコーヒーをいれている時のような、やさしい気持ちになれるんです。トニーニョがそう思いながら録音したかはわかりませんけれど。曲のあちらこちらから、やさしさがにじみ出ています。勝手な想像ですけど、「男ってヤツはさぁ」なんてつぶやきたくなるんですよ。このアルバムを聴きながらコーヒーをいれてみてください。きっとまろみのある味になるでしょう。あと、全然関係ないことですけれども、2曲目でドミンギーニョスが歌っている中で『ホントニ、ホントダジュ』と聴こえる節があります。ここもチェックしてみてくださいね。これ聴かないと年越せませんよ、ホントダジュ。(マスター)

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01:07:57 | cvdois | | TrackBacks