February 02, 2007

music diaryのスタートまで、あと1ヶ月

 12ヶ月連続リリースのコンピレーション『music diary』のリリースが決まったことはお知らせしました。今日は、ジャケットなどの仕様についてお話します。CDは中身はもちろんですが、コンピレーションの場合は特にパッケージも重要な要素のひとつとなります。ジャケ買いという言葉があるくらいですもんね。このシリーズでは、アート・ディレクションをディモンシュではおなじみNANAの小野英作さんに、ジャケットの写真と12ヶ月連続の連載エッセイを岡本仁さんにそれぞれお願いしました。部屋に飾っておきたいくらい素敵なものになりました。12ヶ月揃えて並べると、嬉しい仕掛けもあります。

 3/7発売の第一弾『April~New Life』の選曲も決定して、いよいよ来週のマスタリングのみとなりました。マスタリング終了後、収録曲も発表したいと思います。あと、もう一息です。(マスター)





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HENRI SALVADORの新作は、ほとんどがブラジル録音です。

 今日は定休日だったので、午後から用事を兼ね東京へ。渋谷のタワーの1階で、アンリ・サルヴァドールの新作『REVERENCE』を購入。新作をブラジルで録音していたことはネットで知っていましたが、こんなに素敵なアルバムを作っていたなんて。

 アンリ・サルヴァドールは、今年で90歳です。ジョビンが生きていたとしても、10歳も年上です。この新作のほとんどがリオで録音されました。リオ録音のプロデューサーは、ジャキス・モレレンバウム。ギターにルーラ・ガルヴァオン、ピアノがジョアン・ドナートです。ゲストには、カエターノとジルがそれぞれサルヴァドールとデュエット。「Dans Mon Ile」の再演ヴァージョンも良かったけど、「Eu Sei Que Vou Te Amar」の仏語カヴァーがとても良かった。特にドナートのピアノの美しさが素晴らしいです。これだけでも、このアルバムを聴く価値はありますよ。

 サルヴァドールは1917年(大正6年だぞ!)、ブラジルの隣にあるフランス領ギアナのカイエンヌで生まれました。Banca4号を読んでいる人ならご存知のことだと思いますが、ブラジルにコーヒーが伝わったのは、このカイエンヌからだったんですよ。

 ディモンシュがオープンした1994年に、池ノ上にあった古着屋で見つけたサルヴァドールの7inchシングルがきっかけで、ぼくはすっかりサルヴァドールに夢中になりました。その古着屋さんがシングル盤のジャケから数種類のブートTシャツを作り、ディモンシュでも売っていたことがありました。今でも持っている人いるかな?その後、数少ないサルヴァドール好き(小野郁夫さん、小柳帝さん&ぼく)が集まって、ゲンズブール委員会に対抗してサルヴァドール委員会を結成。イベントやコンピ盤もリリースしました。その後、サルヴァドールは劇的に復活して来日公演までしてくれたことは、皆さんも知っていることでしょう。今や、すっかりブラジル音楽にのめり込んでいるぼくにとって、サルヴァドールがブラジルのミュージシャンをバックに録音した作品が聴けるのは本当に夢のようです。ありがとうサルヴァドール。(マスター)


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