February 12, 2007

昨日も濃い一日でした。カエターノ、ガル、ベターニャ、マリエーニなど。

 イタパリカから帰ってきて、夜はライブを観に行きました。このライブは、サルヴァドールに着いた日に路線バスの広告を見て知ったものです。「SHOW MAE MENININHA MULHER OXUM」と題され、出演アーティストに Caetano Veloso 、Gal Costa 、Maria Bethania、Mariene de Castro、Geronimo、Daniela Mercury、Maria Short。こんな凄いメンバーが一堂に集まるなんて、そうそうないこと。場所はバイーアといえばココ、テアトロ・カストロ・アルヴィス。何とかチケットを入手して、会場に入ることが出来ました。Mae Menininhaというのは、実在したカンドンブレに関係した女性で、彼女を称える歌は数多く残されています。もう少し調べたらここで彼女について書いてみたいと思っています。この日のライブは、Mae Menininhaの生誕113年を祝して行われたものです(ちなみにもうお亡くなりになっています)。会場に行って気がついたんですが、このイベントはおそらくベターニャが主催したものわかりました。バンドがベターニャのバンドメンバーだったからです。MCによれば、この日の模様はCDとDVDで発売されるそう。レーベルはBFかキタンダではないかと思われます。客層は音楽ファンと宗教関係者が多かったです。開演すると、フルメンバーがステージに着席。Mae Menininhaの後継者がセンターに鎮座し、そのまわりを関係者と出演者がとりまくように配列され、1曲ずつ歌っていくというスタイル。まず始めにマイクを取ったのは、ベターニャ。生で観たのは2回目なんですが、これが本当に素晴らしかった。あくまで自然体でありながらストイックな雰囲気を醸し出していて、あらためてベターニャが好きになってしまいました。続いてはジェロニモ、コミカルでいい感じです。マリエーニ・ヂ・カストロが予想以上に良かったです。以前選曲した『Havaianas~Vida Do Paraiso』にも収録しましたが、生で体験したいアーティストだったので、感激しました。彼女は、伝統的なバイーア音楽を継承する正統派シンガーとして、これからの活躍が期待されています。 カエターノに関しては、あらためてここでいう必要もないでしょう。ベターニャとのデュエットで「Onde Eu Nasci Passa Um Rio」を聴かせてくれたり、弾き語りで「Lua de Sao Jorge」を歌っているときは、会場全体が酔いしれていました。ガル人気も予想以上でした。底力を知りました。ベストだったのが「Luz Do Sol」。ガルが歌う時には、専属で日本ツアーにも同行した若いギタリストが登場して伴奏。クライマックスのところで、パーカッションが音を出してしまうというハプニングがありましたが、アンコールでこの曲を録音&録画用にもう一度歌っていました(ちょっとテレビ的で興醒めしてしまった感は否めません)。このメンバーでのダニエラの立ち位置が興味深かったんですが、サンパウロ空港で足止めを食らったため出演中止となってしまったのが残念でした。アンコール前の最後の曲は、ガルによる「Oracao Do Mae Minininha」。会場大合唱で幕を降ろしました。アンコールの予定はなかったようですが、撮り直しを2曲演奏。ラストはベターニャが盛り上げて閉演。アクシデントはありましたが、歌に酔いしれた夜でした。こんな歴史的なライブを観れてよかったです。ベターニャ最高です。(マスター)




13:47:58 | cvdois | | TrackBacks