November 11, 2008

光降臨

 昨晩は楽しみしていたMaria Ritaの初来日公演でした。今回の滞在期間中で、たった一回のステージということもあって、平日の月曜にも関わらず、開演前は期待感パンパンの中野サンプラザでした。

 『サンバ・メウ』のツアーだけに、今回演奏した曲目は、最新ライブDVDの順番と一緒(アンコールでExtrasと収録されていた「Nao Deixe o Samba Morrer」「O Homem Falou」を)。だったと思います。7月にこのツアーを観ているので、DVDはまだ観ていませんが。インタビューの時にも答えてくれたように、『サンバ・メウ』の曲で始まり、中盤に1st、2ndの曲を挟んで、再び『サンバ・メウ』の曲で締めるという構成。

以下は感想。

 彼女は選ばれた人間であるということを再確認しました。圧倒的な存在感と表現力。メモに書いた日本語をたどたどしくMCで言った後は、英語とポル語でMC。メモを持つ手が震えていたのが印象的でした。そんな彼女がひとたび歌い出すと、歌の神が憑依したかのように、音楽に魂を宿させるのですから、観客が圧倒されるのは当然。個人的には「Muito Pouco」でグサッグサッとヤラれました。隣では嫁さんも泣いてました。歌の途中、高く挙げた右手首の入れた「光」という漢字のタトゥーが目に焼き付きついています。なんでも長男が生まれた時に入れたのものなんだそう。撮影禁止の会場で、一番撮影していたのが本人だったということも、ブラジル人らしくてオモシロかったです。

 後から聞いたところによると、体調は万全ではなかったようですが、それにしても素晴らしいライブでした。もう日本を発ったそうで、アメリカでラテングラミーの表彰式に出席するそうです。

 ライブ終演後は、この感動を誰かと話したくて、サンギボン・メンバーと一緒に焼き鳥屋で飲み会。

 今回のMaria Ritaの初来日公演を実現してくれた関係者の皆様には、感謝の気持ちを伝えたいです。実績から考えれば遅すぎる初来日でした。関係者方々のご苦労もあったかと思いますが、Maria Ritaはぼくたちに素晴らしいものを与えてくれました。cafe do centroが招待した日本に住んでいるブラジルの100人の子供達も、きっと良い思い出になったことでしょう。

 しばらくは『Samba Meu Ao Vivo』のDVDを観て、余韻に浸ることにします。

Posted by cvdois at 03:38 P | from category: ブラジル音楽 | TrackBacks
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